2004年3月30日火曜日

鳥インフル

 忙しい日がつづき、何も楽しいことがないうちにまた月末になってしまった。仕方がないので、今回は身のまわりの出来事をいくつか書くことにした。  最近、変わったことと言えば、鳥の餌台レストランをついに廃業したことか。2月半ばにお隣から苦情が来たのだ。私が餌を出すまでキジバトやスズメがお隣の木にとまって糞をするので、困るとのことだった。もちろん、鳥インフルエンザの影響にちがいない。 

 日本野鳥の会は「鳥インフルエンザと高病原性鳥インフルエンザとは別の病気」だと言う。本来は無害な鳥インフルエンザ・ウイルスが家禽に感染して病毒性の強いものに変異したのが、高病原性鳥インフルエンザなのだそうだ。12月末から2月は渡り鳥の移動が少ない時期であり、野鳥が自然な状態で生活している限り、深刻な感染症が発生することもないとも書いてあった。最近、豚コレラの発生原因がワクチンだったというニュースがあり、農水省が鶏へのワクチン使用の認可を渋っているところからしても、やはり原因は人間にあって、韓国からの渡り鳥がウイルスの運び屋ではなかったのではないだろうか。  

 餌台レストランの常連だったキジ君やスズメたちがウイルスを撒き散らしているとは思わないが、お隣のおばさんに迷惑をかけたのは確かなので、謝りに行った。ウイルスがいようがいまいが、鳥の糞はありがたくないからだ。私の日課の餌やりはこうして終わってしまったが、レストランがなくなっても、鳥たちは時々うちへ遊びにやってくる。最近は昼ごろに一羽のヒヨドリが水浴びにくるようになった。ヒマワリの種も蒔いたので、夏になったら一時期、食べ放題レストランを開くことにしよう。  

 そのほかに変わったことは、最近、インターネットでBBCとVOAのタイ語放送を毎日、少しずつ聞くようにしていることだろう。もちろん何を言っているのかほとんどわからないのだけれど。タイ語の勉強のためにまとまった時間がとれないので、忘れる一方だったが、これならなんとかつづきそうだ。「カイワット・ノック(鳥インフルエンザ)」、「プラタナーティーボディ(大統領)」、「カナカマカーン(委員会)」なんていう単語も新たに覚えた。  

 翻訳者には外国語をしゃべるのは苦手という人が多いようだが、学生時代にひたすら音を聞き取る訓練を受けた私にとって、語学と音声は切り離せない。よく聞いていると、同じ言葉が何度も出てくることがわかる。その音から綴りを想像して辞書に当たる。こうやって少しずつ語彙を増やしていけば、一年後にはニュースもだいぶ理解できるのではないか、とひそかに期待している。  

 最後にもう一つおまけの話を。実は2月末に軽いぎっくり腰状態になり、しばらくかなり不自由だったが、最近ようやく回復してきた。同じ姿勢で座りつづけると痛くなるので、椅子の高さを変えたり、ほかの椅子に座ったりしてみた。そのうちに、私の場合、痛むのは腰というより、むしろお尻だということに気づいた。長いこと座っていると、お尻の血行が悪くなるのだろう。そこで、無印良品の店で見つけたウレタンフォームの座布団を試してみたところ、すごく調子がいい。いまではどこに座るにも、この丸い座布団を持ち歩いている。同じような症状の方は試してみてはいかが?   

 以上、まとまりのない話ですが、私の近況でした。