さんざん東京に電話をかけ、読み慣れないマニュアルを必死で読み、なんとか抗生物質だか虫下しだかを飲んで、かなりの感染ファイルは除去したものの、結局いくつかは処理できずじまい。最後はあっさりと、リカバリCD-ROMを使うしかありませんね、と言われ、それならそうと最初から言ってよという気になってしまった。ところが、私ときたらアプリケーションのCD-ROM等を日本に置いてきてしまったらしく、復旧にはまだしばらく時間がかかりそうだ。
というわけで、いまはパソコンは使えず、この原稿も手書き+ファックスで送るつもりだ。それにしても、これからウイルス対策に日々、頭を悩まし、時間をとられるのかと思うとぞっとする。願わくば、薬やワクチンのお世話にはならずに、健康で明るい生活を送りたい。
これが本当に例のテロの一環だとしたら、犯人たちは現代社会の盲点を熟知していると妙に感心してしまった。